もっと長い期間でみると、南アフリカ・ランドの為替レートは安くなる傾向にありました。
そもそも、第四章でもみたように、高い金利は高いインフレ率を反映している可能性もあり、高いインフレ率が続く国の通貨は、長期的にみれば実質的な価値が大幅に低下します。
そして、長期傾向としては、国内での実質的な価値が大きく下がった通貨の為替レートは安不動産投資で毎月分配を得る毎月分配型を好む人たちに対しては、他にもいろいろな金融商品が用意されています。
そのひとつは、不動産投資を活用するものです。
「ペイオフのリスク対策にどうぞ」とありますが、なぜこの商品がペイオフのリスク対策になるのか、筆者にはまったく理解できません。
その下に「都市型マンション経営」とあり、中央にマン必ずしも理論通りに動かないのが現実の為替レートですが、長期でみて、かつ確率的に考えると、インフレ率を反映して金利が高いような通貨で運用しても、為替差損を被って、高金利のメリットが相殺されてしまう可能性が高いのです。
実際に、南アフリカの過去のインフレ率は高かったのですが、2003〜04年にかけて低下しました。
金や鉄などの資源の国際価格が今後もっと上がりそうだと予想する人にとっては、南アフリカ・ランド建てで国際機関が発行する債券は有力な選択肢になるかもしれません。
もっとも、そういった資源の国際価格の予想は、株価の予想以上にむずかしいと思われますので、やはりお勧めしません。
その通貨建ての債券を日本人がもっていた場合には、為替差損を被ることになります。
このタイプの不動産投資の利回りなんて、本当はまったく計算不可能なのです。
それを、単に「年間家賃収入」だけをみて、エイッとばかりに計算した結果が「年利回り6.18%」なのです。
しかも、こういった計算には、マンション管理費や修繕積立金や固定資産税などのコストがふくまれていないことがふつうです。
また、広告の中には「先進の……借上システム」とか、住宅ローンを借りてマンションを購入することを前提に「毎月定額で手取り家賃を受け取りつつ、住宅ローンを返済できます」といった表現もありますが、さらっと読み流すだけにして、決して信じてはいけません。
客は、このマンションの1戸(あるいは複数戸)を選んで持ち主になり、他人に貸すことで家賃を得るという仕組みです。
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